コールセンター 2022.02.28 2023.02.13

コールセンターのVOCとは?収集方法や分析、活用のポイントを解説!

VOCイメージ

現代の企業活動においてVOCは決して無視できないポイントです。

コールセンターはVOCを収集するのには適していますが、ただ、情報収集をするだけではなく、データを取得して分析する力も求められてきています。

この記事ではVOCとはどのようなものなのか、収集するメリットや課題についてご紹介します。また、VOCに取り組む際の注意するポイントについてもお伝えしていきます。

これからVOCの活用を考えられている企業の方はぜひ最後までご一読いただき、参考にしていただけますと幸いです。

コールセンターにおけるVOCとは?

VOCとは「Voice of Customer(ボイスオブカスタマー)」の略で、お客様からのご意見やご要望、クレームなどの「お客様の声」のことです。

これまでも「お客様の声」は、アンケートなどを用いて収集をされていましたが、インターネットやSNSが普及した現在においては、お客様の声がより身近に感じられるようになりました。

また、企業がお客様の声を頂戴するだけにとどまらず、消費者同士で意見も交換できる昨今、同業他社との比較も激化していることから、VOCの蓄積や分析がさらに重要視されています。お客様の反応を参考にして自社の製品やサービスを改善することは、企業がこれから取り組んでいくべき事案の一つだと考えられるでしょう。

VOCの収集方法としては、コールセンターへの電話やアンケート、SNSなどから得ることができます。その中でも、顧客の声を直接聞くことができるコールセンターへの電話やその時の会話は最も重要なVOCです。多種のVOCを収集しさらに分析をしていくことが、顧客満足度を上げていく為の近道ではないでしょうか。

企業においてVOCが注目される理由

インターネットにより情報収集が簡単になった昨今、お客様の企業に求める満足度も以前より増しています。企業側はお客様が何を求めているかをいち早く察知することで、既存の物はより洗練され、新しいサービスへのヒントも得ることができるのです。また、お客様の不満を小さいうちに知ることで、大きなクレームに発展することを防ぐこともできます。

いいことも悪いこともSNSで拡散されてしまう時代だからこそ、VOCの分析は重要視されてきています。顧客が何を求めているか、企業戦略・商品開発・販売促進・カスタマーサポートなどあらゆるシーンにおいてお客様からの声を取り入れていくことは、企業にとって極めて重要な事だと言えるでしょう。

VOC活用のメリット

VOCを活用することは、企業にとってどのようなメリットがあるのでしょうか?たくさんありますが、メインに考えられるものをお伝えしていきます。

顧客満足度の向上

VOCに耳を傾けておくと、お客様の不満の声にいち早く対応することができます。企業に対する不満が大きなクレームになる前に改善することで、顧客の信頼を得られたり顧客離れを防止したりすることにつながるでしょう。

商品やサービスの品質改善

VOCは利用者目線での要望や不満なので、企業が気づいていない問題点にいち早く気づくことができます。お客様が使いづらいと感じているところやシステムのバグにもいち早く気づくことができるので、サービスの向上やサービスの改善につながります。

営業活動の効率化

VOCで得られるのは不満だけではなく、商品やサービスへの満足の声も同時に収集できます。VOCで収集したデータは現在ある商品を使っている生の声として、説得力を持たせることもできるのです。お客様がさらに使いやすいと感じるオプションの提案にも、役立てることができます。

VOC活動における課題

VOCのメリットについてご紹介してきましたが、ここからは課題(デメリット)について、お伝えしていきます。

リソースが不足している

VOC活動を始める際に一番に考えなければならないのが、リソースの問題です。VOCに割ける人材がそもそも不足しているという課題を解決しなければなりません。VOCのデータは仕分け、整理、分析する必要がありますが、人材不足によりVOCに多くの時間を割けないといった状況にある企業も多いようです。

正しく収集できていない

良くあるパターンとしてお客様の声を正しく収集できていないという問題があります。

データや分析が正しいのか、偏りはないのかといったVOCに対する不信感が活動を滞らせることが原因のようです。せっかく収集した重要な声を取りこぼしてしまわないように、しっかりと記録活用しましょう。

どうしても難しい場合は、コンタクトセンターをアウトソーシング(外部委託)するのも手です。その際はVOCをしっかり熟知している業者を選ぶと、正しい収集と活用をしてくれるでしょう。

コールセンター アウトソーシングイメージ
コールセンターをアウトソーシング(業務委託)するメリットや選び方とは?

収集したデータの管理方法が構築されていない

VOC活動で収集したデータは、膨大な量になります。電話で寄せられる情報もデータとして保管しておかなければなりません。また、VOCを仕分けして優先順位をつけることも必要です。収集したVOCを適切に管理・構築できず、VOCの活用が適切に行われないことも起こりえます。そのためにはITツールが必要不可欠です。

VOC分析後、活用に繋がらない

データとして保管や分析までは出来たけれども、それを活用につなげられていない企業もあります。集めるだけでなく、最終的にお客様満足度の向上に繋がらなければ意味がありません。しっかりと売り上げに反映されてこそ、VOCが成功したと言えるのです。

VOC分析を始める前にすべきこと

VOCの課題については理解して頂けたと存じます。VOCを始めるには、大変な時間と労力がかかるということがわかったのではないでしょうか。少しでも無駄な手間を避けるために、分析を始める前にやるべきことをお伝えしていきます。

目的の明確化

まずは、何のためにVOC分析をするのかという目的を明確にしておく必要があります。

目的は企業によって様々でしょうし、同じ会社でも部署によって変わってくるでしょう。

  • どんな情報を集めるのか?
  • 集めた情報をどう管理するのか?
  • それによってどんな効果があるのか?
  • どのように活用すれば改善・向上できるか?

VOC分析を始める理由と目的を、事前に社内で明確化することが重要です。

環境の整備

目的が決まれば、分析をする為の環境を整えていくことになります。コールセンターへの問合せを手作業でメモしておくなどアナログな方法では非効率的です。

基幹システムを作り、部署間で共有できるようにしたりVOC分析をするツールなどの使用することを検討してみましょう。

VOC分析・活用における3つのポイント

VOCへの取り組みが決まれば、早速実践していきましょう。

分析・活用していくためにどのようなことに気を付けたらいいのか、3つのポイントについてお伝えしていきます。

収集方法

お客様の声を収集する際は、収集したい内容に合わせて収集先を変えていくことが重要になってきます。すぐに知りたいならSNSが早いですし、問題点やクレームを収集したい場合はコールセンターやアンケートを重視すべきです。

また、VOCといえばたくさんの意見を取り入れたいと思いがちですが、少数でも価値のある意見を見極めることも大事です。

お客様情報の管理

お客様からの意見は、年齢や性別などお客様の層によって内容が変わってくることがあります。同じサービスや商品でも客層によってVOCが変わってくることを頭に入れて、管理分析していくことが重要です。

仮説立てと検証

VOCを施策に活用するためには、仮説を立てて検証していくことがポイントです。

全ての意見を鵜吞みにせず、社内でしっかり協議していくことが大事になります。レビューやアンケート、外部の意見を聞くこともいいでしょう。

この商品には需要がありそうだという仮説が立てば、しっかり検証しサービスの向上に役立てます。収集、仮説、検証のサイクルがうまくいくようになれば、VOCが活用できたと言えるでしょう。

VOCを収集するチャネル

最後に、VOC収集するためのチャネル(媒体)についてご紹介します。

コールセンター(コンタクトセンター)

VOC収集の一番のチャネルがコールセンターです。

従来のコールセンターは決まった時間の電話対応のみでしたが、お客様の都合のいい時間に連絡が取れる24時間対応のコンタクトセンターも増えてきています。お客様のニーズに合わせていることで、さらに多くのVOC収集が見込めます。

SNS

Twitter・Instagram・Facebookなど、さまざまなSNSを駆使することもVOCの重要な収集方法です。

SNSはお客様が自由に発言でき拡散力も高いので、よりリアルなVOCが手に入ります。一方で、裏付けのないものや悪意のある投稿も存在するため、まどわされず注意して、VOC収集を行うことが重要です。

顧客アンケート

お客様の声を収集する方法として簡単なのはアンケートです。最近はWebアンケートが主流になっており、集計もパソコンで簡単にできます。スマートフォンで簡単に入力できれば、お客様も空いた時間に答えられるため、意見を集めやすくなるのではないでしょうか。

コールセンターを導入するならStep y’s

VOC分析を効率化する為のツールを導入することを考れば、コールセンター自体を委託することでコストを最小限に抑えることもできます。

Step y’sは、貴社専用のコールセンターを開設しVOCを収集。使い慣れたツールへのご報告や各種クラウド型管理システムへの入力代行も対応可能です。経験豊富なオペレーターが多数在籍しており、専門的な分野にもノウハウがございますので、応対品質の向上も期待できます。

コールセンターを利用したVOC分析の効率化は、ぜひStep y’sにご相談ください。

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まとめ

VOCは、企業が成長していくために極めて重要なものです。しかしそのデータをしっかり活用出来なければ、まったく意味のないものになってしまいます。社内でしっかりVOCの目的を共有し、その環境を整えることが大切です。

自社での準備が難しいならば、専門の機関に頼ることも検討するべきです。無駄を省き、適切なVOC収集を行ってくれます。しっかり収集、分析、活用のサイクルを構築して、顧客満足度の向上に役立てましょう。